深夜の会話

「おーい、エアコン君よ　確か２８度に設定してあるのに
温度計は２６度になってるぞ。２度も低いのはなんでや？
ちっと寒いなあと思うたよ。電気の無駄遣いやないか？」

それに今夜のエアコン、瞼を全開にしたり
じんわりと閉じてみたり、おかしなやっちゃなあ。
そないに瞼を上げ下げしたら電気くうんとちがうか？
せわしないなあ！気になってしょうがないなあ。
もう瞼を上げたり下げたりせんでええように
スイッチ切ったるからはよねんかい。

「なんやって？リモコン君がおこってるって？」
「あいつ、おれのいうことききよれへんのや」
「おいおい、リモコン君の言うとおりに動かなあかんで」
「おれリモコンきらいやねん。ちっとも動かんと
えらそうに命令しよる。
「あのなあ、リモコン君とエアコン君は仲良ししてや。
世の中、みんな仲良うせなあかんのや。